皆さんこんにちは。
寒くなると「トイレが近い」「おしっこをすると痛い」「残尿感がある」といった症状で受診される方が増えてきます。
実は冬は膀胱炎が起こりやすい季節でもあります。

今回は、
- 膀胱炎とはどんな病気か
- 冬に膀胱炎が増える理由
- 日常でできる予防法
- 治療について
を、できるだけわかりやすく解説します。
膀胱炎とは?
膀胱炎とは、膀胱に細菌が入り、炎症を起こした状態です。
特に女性に多い病気で、原因の多くは腸内にいる細菌(大腸菌など)が尿道から膀胱に侵入することです。
一度は経験したことがある、という方も少なくありません。
膀胱炎の主な症状
膀胱炎では、以下のような症状がみられます。
- トイレが近い(頻尿)
- 排尿時の痛み・しみる感じ
- 残尿感(出しきれない感じ)
- 尿が濁る、においが強い
- 血尿が出ることもある
※ 発熱や強い腰痛がある場合は、腎臓まで感染が広がっている可能性があり、早めの受診が必要です。
冬に膀胱炎になりやすい理由
① 冷えによる血流低下
寒くなると体が冷え、膀胱や下半身の血流が悪くなります。
血流が低下すると免疫力も下がり、細菌に対する抵抗力が弱くなります。
② 水分摂取量が減る
冬は夏に比べて喉の渇きを感じにくく、水分摂取量が少なくなりがちです。
尿量が減ると、膀胱内で細菌が増えやすくなります。
③ 尿を我慢しがち
寒いと「トイレに行くのが面倒」と感じ、尿を我慢する時間が長くなることがあります。
これも膀胱炎のリスクを高めます。
膀胱炎を防ぐための対策
日常生活でできる予防がとても大切です。
- こまめに水分をとる(目安:1.5〜2L/日)
- 尿意を感じたら我慢せずトイレへ
- 下半身を冷やさない(腹巻き・カイロなども有効)
- 排尿後は前から後ろに拭く(特に女性)
- 疲れや睡眠不足をためない
「冷え対策」と「水分摂取」が冬の膀胱炎予防のポイントです。
膀胱炎の治療について
膀胱炎は、抗菌薬(抗生物質)による治療が基本です。
多くの場合、数日〜1週間程度の内服で改善します。
ただし、
- 市販薬で様子を見て悪化する
- 症状を我慢して長引く
と、腎盂腎炎など重い感染症に進むこともあります。
「おかしいな」と思ったら早めに泌尿器科を受診しましょう。
まとめ
- 冬は「冷え」「水分不足」「尿の我慢」により膀胱炎が増えやすい
- 頻尿・排尿時痛・残尿感は膀胱炎のサイン
- 予防には冷え対策と十分な水分摂取が重要
- 症状があれば早めの受診が安心
寒い季節も、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 寒くなると、なぜトイレが近くなるのですか?
A. 寒さによって膀胱が刺激されやすくなり、尿意を感じやすくなるためです。また、冷えによる血流低下で膀胱の防御力が下がることも関係しています。
Q2. 冬の頻尿は、必ず膀胱炎ですか?
A. いいえ。寒さによる生理的な頻尿の場合や過活動膀胱などの場合もあります。ただし、排尿時の痛み・尿のにごり・残尿感がある場合は膀胱炎の可能性が高く、受診をおすすめします。
Q3. 水分をとると頻尿が悪化しませんか?
A. 一時的に回数は増えますが、膀胱炎予防には十分な水分摂取が重要です。尿をしっかり出すことで細菌を洗い流す効果があります。
Q4. 市販薬で治りますか?
A. 軽い症状で一時的に楽になることはありますが、細菌を完全に治すことはできません。症状が続く場合や悪化する場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。
Q5. 血尿が出たらすぐ受診した方がいいですか?
A. はい。膀胱炎でも血尿は出ますが、他の病気が隠れていることもあります。血尿が出た場合は早めにご相談ください。
頻尿・膀胱炎について相談・治療したい方は岡山駅東口徒歩3分の泌尿器科の『おかやま腎泌尿器科クリニック』までお気軽にご相談下さい。
おかやま腎泌尿器科クリニック
院長 光井 洋介(泌尿器科専門医)
参考文献
- 日本泌尿器科学会 「尿路感染症診療ガイドライン(膀胱炎・腎盂腎炎)」
- European Association of Urology (EAU) Guidelines on Urological Infections
