皆さんこんにちは。
本日は前回の「ED(勃起不全)」のお話の続きです。
ED治療薬には現在、日本で承認されているものが3種類あります。
「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」――名前は聞いたことがある方も多いと思います。
それぞれどんな違いがあるのか、飲み方のコツ、ジェネリック薬のこと、そして効果が感じにくいときの対処法について、わかりやすくお話しします。
💊 3種類のED薬の違い
| 薬の名前 | 特徴 | 効果が出るまで | 効果の持続時間 |
| バイアグラ | 即効性が高いが食事の影響を受けやすい | 約30分 | 約4〜6時間 |
| レビトラ | 即効性+食事の影響を受けにくい | 約30分 | 約5〜8時間 |
| シアリス | ゆっくり効くが長時間持続 | 1〜3時間 | 最長36時間 |
ポイント
- バイアグラ・レビトラは「即効性重視」のタイプ。
飲んで30分ほどで効果が現れます。 - シアリスは「持続性重視」のタイプ。
効果が出るまで少し時間がかかりますが、長く続くのが特徴です。
🍽 飲み方のポイント
- バイアグラ:食後だと吸収が悪くなります。食前30〜40分前の空腹時が理想です。
食後の場合は食事から2時間程度を目安にしましょう。
- レビトラ:比較的食事の影響を受けにくいですが、脂っこい食事の後は効きが落ちます。食事の前に内服するか、軽めの食事を心がけましょう。
- シアリス:食事の影響はほとんどありません。昼や夕方に早めに服用しておけば、夜までしっかり効きます。効果が出るまで少し時間がかかります。
💰 ジェネリック薬について
現在、3種類すべてにジェネリック(後発薬)があります。
バイアグラ → シルデナフィル
レビトラ → バルデナフィル
シアリス → タダラフィル
成分や効果は同じですが、価格は2〜3割ほど安くなることが多いため、継続して使う方にはおすすめです。
クリニックによって扱う製品は異なりますので、医師に確認してみましょう。
⚖ 容量の違いと選び方
| 薬 | 最大容量(1日) | 一般的な効果の強さ(目安) |
| バイアグラ | 50mg | ★★★★☆ |
| レビトラ | 20mg | ★★★★☆ |
| シアリス | 20mg | ★★★☆☆ |
- 目安として、バイアグラ50mg ≒ レビトラ20mg ≒ シアリス20mgはほぼ同等の強さです。
- まずは少ない量から試して、自分に合う強さを見つけましょう。
- 錠剤は半分に割って調整してもOK。(例:50mg錠を半分=25mgで試す)
⚠ 効果が感じにくいときは?
- 食後すぐに飲んでいないか確認(特にバイアグラ)
- 緊張やストレスが強いと効果を感じにくいこともあります
- お酒を飲みすぎていないか
- パートナーにEDを打ち明けることで精神的負担が減り効果的になることもあります。
- 薬との「相性」もあります。
1種類で効果が弱くても、別の薬に変えると改善することも多いです。
複数の薬を試しながら、「効きやすく、副作用が少ない」ものを探すのが大切です。
🌿 おすすめは?
- 即効性を重視するなら:バイアグラ、レビトラ
- 自然な効き方・長時間作用を望むなら:シアリス
- 初めてでよくわからないときは値段の安いバイアグラのジェネリックからお試しする人が多いです
- 効果が弱いと感じたら、飲み方やタイミング、種類を見直しましょう
ED薬は正しく使えば、安全で効果的な治療です。
自分に合った薬を見つけて、前向きな生活を取り戻しましょう。
📍おかやま腎泌尿器科クリニックでは、3種類のED薬(ジェネリック)すべてを取り扱っています。1錠から処方可能ですので、お気軽にご相談ください。
EDについて相談・検査・治療したい方は岡山駅東口徒歩3分の泌尿器科の『おかやま腎泌尿器科クリニック』までお気軽にご相談下さい。
おかやま腎泌尿器科クリニック
院長 光井 洋介(泌尿器科専門医)
参考文献
- Hatzimouratidis K, et al. Erectile dysfunction: management according to the 2019 EAU Guidelines. Eur Urol. 2020;78(1):9-24.
- Burnett AL, et al. Erectile dysfunction: AUA guideline. J Urol. 2018;200(3):633-641.
- Porst H, et al. The pharmacological and clinical profile of tadalafil: a long-acting phosphodiesterase type 5 inhibitor for the treatment of erectile dysfunction. Int J Impot Res. 2003;15(6):369-375.
